傷
体育祭の練習に
生傷は付き物だ
転んで出来てしまった膝の傷口から
真赤な血を流す
女の子を見て
「痛々しい」「可哀そう」
そう思う気持ちとは
裏腹に
どことなく
艶めかしくて
その人自身が持っている
妖艶さを
その傷痕に投影し
ちょっとだけ羨ましいような
そんな気持ちになりました
それは何だったのかというと
ほんの 一瞬でも
誰かに 自分のみに対して
「大切に扱われたい」
「優しくされたい」
「尊いものでありたい」
…
そう願う
女子ならではの感情であり
体操着の下に隠された
純粋な乙女心の
切実な祈りから来る
もののようだった気がします
🐇
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